北朝鮮拉致事件関連年表・資料

 

「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟」設立趣意書
 
 現在、公表されているだけでも八件十一人の日本人が北朝鮮の手によって拉致され、二十年以上が経過しているにもかかわらず、救出されないまま今日に至っている。拉致された人々や家族の気持ちを慮れば身の裂かれる思いである。
 国民が理由もなく他国の手によって拉致されることは、もはや犯罪行為や人権侵害という域を超えて、国家主権の侵害と認識すべきである。これを政治が漫然と黙過するようでは、もはや我が国は国家としての体裁を失っていることにもなりかねない。
 北朝鮮による拉致は国家ぐるみのテロ行為である可能性が高い。また、同国はわが国を攻撃することが可能な核兵器とミサイルを開発し、他国や他国のテロリストへ武器を売却している。
 のみならず、北朝鮮工作船の日本近海における不審な活動、破綻朝鮮信組への公的資金問題と不正送金疑惑、麻薬や偽札の密輸疑惑、万景峰号など北朝鮮との間を往来する輸出入品の関税逃れ、朝鮮総連の反日活動などなど、枚挙に暇のない疑惑が存在し、わが国に重大な脅威を与えている。
 拉致問題が解決しない背景には、これまでのわが国政府の一貫しない対応がある。この対応が従来からの北朝鮮の対日強硬姿勢を招いてきたといえる。
 我々は立法府に籍を置く者として、国家の尊厳および国民の生命・身体・財産を守るという義務がある。
 我々は、わが国の国家主権と国民の生命・身体・財産を守るとの立場から、断固として拉致された日本人を救出する。そしてそのために、毅然とした姿勢で北朝鮮に臨み、取りうるあらゆる行動をとってゆく。
 
 以上を目的として本議員連盟を設立する。
平成十四年四月吉日
呼びかけ人
 石破 茂 上田清司 小池百合子 近藤基彦 佐藤道夫 塩田 晋 高市早苗 田村秀昭 中川昭一 中川義雄 西村眞悟 原口一博 平沢勝栄 松沢成文 松原 仁 森ゆうこ 米田建三 吉田公一
(五十音順・敬称略)
★ 役員名簿
会 長: 石破 茂(自民)
会長代行: 吉田公一(民主)
副 会 長: 米田建三(自民)・上田清司(民主)・塩田 晋(自由)・小池百合子
(保守)
幹 事 長: 西村真悟(自由)
副幹事長: 高市早苗(自民)・松沢成文(民主)・原口一博(民主)
事務局長: 平沢勝栄(自民)
事務局次長: 松原 仁(民主)

★行動計画
<国会内での活動>

国会内に拉致問題に関する特別委員会を設置するなど、各委員会や各議員に対して以下の諸問題について積極的な働きかけを行う。
・対北朝鮮支援の全面凍結
・朝銀問題の徹底究明、公的資金投入の無期延期
・特別永住者(朝鮮籍)の再入国禁止
・万景峰号など北朝鮮船舶の日本への寄港、北朝鮮船舶乗員の上陸許可の全面禁止
・工作船の早期引き上げ
・朝鮮総連の違法行為への徹底捜査
・対北朝鮮税関検査の徹底
・対北朝鮮送金の全面禁止
・外務省への働きかけ
<国会外の活動>
・ 国際社会への積極的なアピール−北朝鮮との関係の深い諸国に対して、海外に赴き積極的な働きかけを行う
・各国の在日大使館への働きかけ
<その他>
・拉致被害者家族に対する支援−募金など