
投稿者
trycomp 投稿日時 2010-2-9 15:42:35 (93 ヒット)
民主党政府の拉致問題対策本部が、拉致問題への対応方針として「拉致実行犯の引き渡し要求」をはずしたことでいくつかの記事が出た。
従来政府は、「全ての被害者の安全確保と即時の帰国」と「真相の究明の実現」、「拉致実行犯の引き渡し」の3つを対応方針としてきたが、政権が民主党に変わるとこの3要件から「拉致実行犯の引き渡し」が外されたのである。
昨年11月の衆議院の拉致問題特別委員会などでこのことが自民党から質問されたが、中井大臣は「よど号犯の帰国」が関係あることをほのめかしていた。今月4日の岸信夫議員への答弁ではもう少しはっきりと「よど号犯が帰ってきた時、拉致実行犯が引き渡されたということでこの方針が満たされてしまう」ことを懸念していた、と述べた。この答弁を聞いていたが、理由としては物足りないものであった。
『中井氏は5日の記者会見で「よど号事件の犯人を帰すことで、手打ちをしようとした動きがあったことは間違いのない事実だ。そのことで実行犯の引き渡しとされては困ると前々から主張してきた」と指摘した。自民党の安倍晋三元首相は5日付のブログで、そうした事実はないと批判したが、中井氏は「ここ数年の6カ国協議での日朝交渉はそういう方向でいっていたはずだ」と反論した。』
5日の中井大臣の記者会見で事情ははっきりとした。
自民党政権において「よど号事件の犯人を帰すことで、手打ちをしようとした動き」があった、だからそれを防ぐために「拉致実行犯の引き渡し要求」をはずしたのだという。安倍元首相はメールマガジンでそのような事実はないと反論した。
自民党政権時の政府、外務省の対北交渉においてそのような動きがあったのかどうかは知る由もない。あったとすれば「手打ち」というよりも、一部の制裁解除の理由付けに利用したということなのだろう。
しかし、もしそうであったとしても、そういう交渉をしていたという自民党政権は倒れ、中井大臣が所属する民主党が政権を奪ったのではないか。民主党が政権を取って対北交渉をするのだからもうそのような心配(「よど号事件の犯人を帰すことで、手打ち」)はないのではないか?
民主党政権で中井大臣が「拉致実行犯の引き渡し要求」をはずすということは、今の民主党政権でも「よど号事件の犯人を帰すことで、手打ちをしようとした動きがある」ということなのだろうか?そのような動きはないと断言出来るのであれば、引き渡し要求をはずすこともないだろう。前政権で動きがあったから、今外すというのは理屈に合わない。
また、では民主党政権においてハイジャック犯であり、拉致実行犯でもある「よど号犯」をどうするのか、という点も中井大臣のこれまでの発言では、はっきりしない。
対北交渉で、小沢幹事長に近い議員の何人かが別々に動いているという噂は私などのところにまで降りてきている。そのうちの一つは、キム・ヘギョンさんの来日で「手打ちをしようと」する動きである。小沢側近によるそういった動きが陽の目を見ることになった時、中井大臣はどうするのだろうか。親小沢ぶりを隠さない中井大臣がそれに抵抗出来るかいささか心配である。
今回記者会見で「対北交渉」の一部を中井大臣は明らかにしたことになるが、何か野党からの追及に腹立ち紛れに暴露したようでどうかと思う。「情報収集」をうたっている大臣にしては情報管理能力に疑問をつけざるを得ない。そう言えば、その「情報収集」のために民間人を登用するという話しがあったが、実現したのだろうか。年があけて、まったく聞こえなくなったが。
もう一つ。拉致議連顧問である安倍元首相と拉致議連会長代行である中井大臣が記者会見、メルマガで「対北交渉」をめぐってやりあってる姿を、家族がどう見るのか、二人は少しは考えたらどうか。