新進党の議連結成の動き/朝鮮中央通信が非難
ありもしない「ら致事件」
新進党内の一部勢力が、70年代からあったという日本人行方不明事件を「北朝鮮工作員によるら致」と云々し、これを究明する超党派の国会議員連盟を発足させる方針を立てた。
新進党の政治家何人かが、いくら超党派議員連盟の結成や事件の解明などと騒いでも、ありもしない「ら致事件」が解明できるはずもなく、「ら致者」なる者が出てくるはずはないことは自明の理だ。 われわれは、正常な思考力を持たない日本の右翼保守分子たちとわざわざ論議し、是非について明らかにする必要を感じない。しかし、彼らが荒唐無けいな饒舌を繰り返し、共和国の国際的なイメージを曇らせようとしていることに対しては、決して容赦できない。 日本の保守政客が最近になって突然、「北朝鮮工作員による日本人ら致」を持ち出す目的は何か。それは、共和国に「テロ国家」の汚名を着せることによって、国際社会で「信用し難い国」「汚い国」と非難されている自らの政治道徳的低劣性を、少しでも覆い隠そうということにある。実際に現在、「超党派議員連盟」を結成しようという中心メンバーは、「従軍慰安婦」のような国家的犯罪行為を賛美して閣僚職から退かざるをえなかった永野のような極右保守分子たちだ。
こうした者たちが「国会議員の会」を結成すると騒いでいること自体が、日本政治の腐敗ぶりをいっそう赤裸々に示している。
日本の政治家たちに理性があるならば、朝鮮とアジア人民に大きな被害を与えた罪悪に満ちた過去の歴史について反省し、謝罪することがより賢明な行いだろう。(朝鮮中央通信3月12日)